研究課題/領域番号 |
21K18760
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
佐藤 栄治 宇都宮大学, 地域デザイン科学部, 准教授 (40453964)
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研究分担者 |
三宅 貴之 駒沢女子大学, 人文学部, 講師 (10836729)
鈴木 達也 香川大学, 創造工学部, 講師 (30786281)
野原 康弘 宇都宮大学, 地域デザイン科学部, コーディネーター (80833053)
山田 あすか 東京電機大学, 未来科学部, 教授 (80434710)
山下 哲郎 工学院大学, 建築学部(公私立大学の部局等), 教授 (00239972)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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キーワード | 包括的都市計画手法 / 医療・介護連携体制 / 地域マネジメント / バランス評価 |
研究実績の概要 |
我が国の地方都市,その辺縁中山間地域では医療・介護サービスの提供基盤の再整備が急務である。そもそも都市計画の成立経緯の根幹に医療・介護等の高齢期生活支援の観点は含まれておらず,近年推進されている医療・介護の地域化でもサービス提供拠点の都市計画的位置検討や誘導はない。本研究の目的は,「人口減少を伴う超高齢社会にある我が国において,特に地方都市・農山村での持続可能な医療と介護サービスの計画立案に際し,住宅,公共施設等の地域マネジメントを主体とした包括的な都市計画手法を構築すること」である。複雑系を扱う分野横断の手法により,地域に展開するサービスの種別と施設総量を詳細に把握・可視化し,地域条件に応じた,効率的な医療・介護連携体制とそれに基づく包括的都市計画手法を構築することを目指した。 分析は以下の4段階で行なった。 【医療分析】【介護分析】:都道府県/市町村の医療/介護計画と医療/介護レセプトを分析し,実際の利用サービスの種別や内容,利用圏域などの実受療/介護利用行動を詳細に把握した。【地域解析】:公共施設等の地域施設,居住分布・推計,移動の利便性評価,区域マスタープランの指標分析など,地域類型によるニーズの発生,サービス系指標と地域を連結する指標を導出した。【統合分析】:医療,介護,地域分析によるモデルを連結し,GIS等での可視化技術を用いて医療・介護の連携体制分析からサービスの連携提供,また医療・介護サービスの代替となる住宅,公共・福祉施設等の整備を勘案した包括的都市マスタープラン計画手法を検討した。さらに,【政策分析】:医療・介護・住宅・公共施設・保育・障碍等の各種整備計画が記載されている各種政策資料,事業整備計画資料を参照し,相互代替や共生型サービスの展開を見越して,上記モデルの各種指標の政策への実装項目を検討した。
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