土砂移動の活発さや過去の土砂移動履歴と地表面の分光反射特性との関係性を明らかにするため,静岡県北部大谷崩を対象として,土石流の現地観測や過去の土石流発生履歴の整理,ドローンによる土石流渓流の撮影を行った。その結果,地表面の分光反射特性が土砂移動後の植生の回復に伴って変化すること,高解像度画像により土石流渓流の土砂の粒径を自動抽出可能であることなどを明らかにした。本研究を汎用的なものとするため,土砂移動特性や地質が異なる他の地域においてもドローンを用いた計測を行った。また空間情報学,地形学,リモートセンシング学など,様々な研究者とともに共同で現地調査を実施することで,学際的な研究をすすめた。
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