偏光カメラを利用して反射偏光の偏光状態像から試料界面構造の光学因子像として高速導出可能なイメージングエリプソメトリーを開発した。大気腐食前駆過程としてNaCl微粒子が潮解し水膜を形成する挙動のその場観察に成功した。また、Na2SO4水溶液中、Fe-6Cr表面のアノード分極挙動は素地金属組織に依存する動画を撮影することができた。得られた偏光状態像を光学因子像に変換することにより、活性態前半におけるCr成分の前不働態、活性態後半における濃厚塩層形成、および不働態化の過渡状態における界面構造の変化が、溶液の屈折率あるいは塩薄膜・酸化膜の厚さの分布・時間の関数となることを示した。
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