超高真空中で作製したPtスキン層/Co(Ni)層/Pt(111)基板からなる積層構造(Pt-Co(Ni)(111)表面合金)表面において、Pt-Co(111)系は垂直磁気異方性(PMA)を示すのに対してPt-Ni(111)系は示さないこと、さらにいずれのPt(111)スキン層にも下地のCo(Ni)層の存在により圧縮歪が働くことを明らかにした。その上で、Pt(111)スキン層表面における常磁性酸素分子の還元反応活性は熱処理温度に依存し、対Pt(111)比で最大9倍程度増大するが、PMAを示すPt-Co(111)と示さないPt-Ni(111)では、活性の歪み依存性が異なることを明らかにした。
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