本研究では、ベイズ超解像を用いたHAADF-STEM法による軽元素原子の可視化を試みたが、観察試料の制約から、理想的な結果は得られなかった。しかし、積算による酸素原子の可視化に成功し、軽元素原子の可視化手法として新たな可能性を示した。また、EELSデータの超解像に関しては、0.1 eV/chのスペクトルから0.01 eV/chのスペクトルを再構成し、Tiのコアロススペクトルの高解像度再構築に成功した。これらの結果から、ベイズ超解像が高解像度のスペクトルデータ生成における有力な手段であることが確認された。
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