研究課題/領域番号 |
21K18830
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分26:材料工学およびその関連分野
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
吉武 剛 九州大学, 総合理工学研究院, 教授 (40284541)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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キーワード | ダイヤモンド / カラーセンター / NVセンター / ナノダイヤモンド / 物理気相成長法 / 同軸型アークプラズマ堆積法 |
研究成果の概要 |
ナノダイヤモンド膜中への単一光子源の形成のための新たな物理的手法を創成することを目的として研究を行っている。膜作製時のプロセスの最適化により膜一面に渡ってNVセンターの発光が得られるようになった。共焦点顕微鏡、フォトルミネッセンス、ODMR法を用いて評価した。さらに可視/紫外RAMAN分光装置を用いて、NDC膜内のナノダイヤモンドの存在を評価した。CAPD法で形成されるナノダイヤモンド膜はアモルファスカーボンを含有するためにその影響を極めて大きく受けていることが示唆された。アモルファスカーボンの極限までの低減と、ナノダイヤモンド結晶の高品質化が必要である。
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自由記述の分野 |
応用物理
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ダイヤモンド格子中のNVセンターをはじめとする単一光子源は、世界各国で国家プロジェクトが走っている状況である。その一方でその形成方法は既存の半導体に使われてきた技術で行われており、方法としては特に目新しいものはない。本研究はこれまでにない全く新しい方法によりNVセンターの形成を試みたものである。低温成長、大面積、高密度のメリットがあり、一方で同じに形成させるアモルファスカーボンの低減およびダイヤモンド結晶の結晶性の向上が課題となった。今後の研究により、全く新しいNVセンター形成法としてを大きく展開できる可能性を秘める。
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