研究成果の概要 |
酵素カスケード反応に適した細胞内代謝経路の構築を行った。反応のモデルとの1つとしてバニリン生産経路の構築を進めた。このモデル経路の構築のためにDSD, OMT, ACARの3つの遺伝子を導入して中間体及びバニリン生産を評価した。遺伝子導入によりバニリン生産が確認され、またそれぞれの酵素の発現量に応じて中間体を含む経路のそれぞれの代謝物が変動することが示された。炭素源など培養条件の検討を行い、また遺伝子発現量を再度検討することで、中間体がさまざまな割合で生産する微生物株を構築できた。これより、アンモニアを用いた補酵素再生系の土台が構築できたといえる。
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