カーボンメソスポンジ(CMS)等の柔軟ナノ多孔体における蒸気吸着の基礎データを蓄積できた。また、応力誘起型の水蒸気吸着を検討したところ、より細孔径の小さい材料が適していることが示唆された。このため、CMSのホットプレスによる細孔径の微小化を検討し、広い範囲での細孔径制御に成功した。また、材料探索の範囲を広げるため、積層数を変化させた材料の合成と基礎物性の検討や、別のタイプの単層グラフェン多孔体の検討も行った。本研究を通じてカーボン材料の柔軟性と吸着挙動との関係に関する学理が深められたため、気体分子を柔軟カーボン多孔体を利用して液化する新しい着想が生まれ、この技術に関する検討も行った。
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