本研究では氷表面における走査型プローブ顕微鏡測定(SPM)で課題であった、(1)温度変化が生じているときの熱ドリフト補正、(2)測定の高速化、(3)SPM探針の自動調整に関して、機械学習をはじめとするソフトウェア技術によって解決した。(1)に関しては、特徴点抽出法による熱ドリフト補正方法の確立させ、最大3日間、同視野での観測を可能にした。(2)に関しては圧縮センシングを用いたデータ補完による測定高速化を行い、ハードウェアの変更なしで測定時間を1/8に短縮できることを示した。(3)においては、機械学習を用いて全自動で探針を調整する技術を開発した。
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