トライボエレクトリック発電と摩擦帯電列の関係,回転数と摩擦トルクといった入力と発電量,発電機のサイズ依存性やブレード枚数の発電出力の関係を調べた.理想的なモデルでは,発電量と発電機の面積は比例し,ブレード枚数と回転数の積と発電量は比例する.さらに摩擦トルクが増加すれば,発電機への入力が増えるため,摩擦トルクと発電量も比例する.しかしいずれの条件下においても効率よく発電できる条件が存在した.特に摩擦トルクについては,効率よく発電できる値に上限があり,摩擦帯電現象に寄与しない過剰な摩擦力が存在した.摩擦帯電系列も回転型トライボエレクトリック発電機の発電量のすべてを説明できる指標とはならなかった.
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