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2022 年度 研究成果報告書

キラルな光によるプラズモン物質の不斉誘起

研究課題

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研究課題/領域番号 21K18884
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分28:ナノマイクロ科学およびその関連分野
研究機関分子科学研究所

研究代表者

岡本 裕巳  分子科学研究所, メゾスコピック計測研究センター, 教授 (20185482)

研究分担者 AHN HyoYong  大学共同利用機関法人自然科学研究機構(新分野創成センター、アストロバイオロジーセンター、生命創成探究, 新分野創成センター, 特任助教 (70844348)
研究期間 (年度) 2021-07-09 – 2023-03-31
キーワードキラリティ / プラズモン / 円偏光 / 不斉誘起
研究成果の概要

自身と鏡像が重ならない構造を持つ特性,キラリティは,その「物」の性質にしばしば深く関わる。左右のいずれかの掌性のもののみを生成することが,広い科学・技術分野で重要な課題となっている。本研究では,キラルでないプラズモン物質と円偏光を用いた光化学反応を用いて,キラル物質を創出することを目的とした実験を行った。その結果,ある条件下で,特徴的なキラルナノ構造が生成することが見いだされ,その掌性は,照射する円偏光の掌性により制御された。モデル系に対して電磁気学シミュレーションを行ったところ,プラズモン物質周辺に渦状の光強度分布が発生することがわかり,それがキラル構造生成の要因になったと考えられる。

自由記述の分野

物理化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

キラリティは,素粒子から分子・ナノ物質,生命,宇宙に至るあらゆる「物」の階層で,その「物」の性質にしばしば深く関わる。生命体をつくる分子の殆どがキラルで,右手系か左手系のうち,片方の掌性のもののみでできており(ホモキラリティー),その理由は未解明な学術的問題として多くの研究者の興味を引いていると同時に,医学応用においても重要な課題である。本研究は,円偏光と相互作用するプラズモンの特性を用いて,右手系か左手系の片方のみを作り出す新たな手法を開拓しようとする,学術的意義を有するとともに,その発展は材料開発や医療などにも波及しうる社会的意義がある。

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公開日: 2024-01-30  

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