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2021 年度 実施状況報告書

新しいキログラムの定義を活用して分銅を用いずに質量を計測するキッブル天びんの開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K18900
研究機関国立研究開発法人産業技術総合研究所

研究代表者

倉本 直樹  国立研究開発法人産業技術総合研究所, 計量標準総合センター, 研究グループ長 (60356938)

研究期間 (年度) 2021-07-09 – 2023-03-31
キーワードプランク定数 / キログラム / 微小質量 / 標準 / 電圧天びん
研究実績の概要

2019年、質量の単位「キログラム」の定義が130年ぶりに改定された。従来の定義の下では、正確に質量を測定するためには、国際キログラム原器を基準として質量が測定された分銅を用いて、測定装置を校正しなければならなかった。一方、新たな定義は「プランク定数」にもとづく。「キッブル天びん」は、この新しいキログラムの定義への移行をトリガーとして開発が進んでいる新しい質量測定方法の一つであり、分銅を用いることなく、質量を正確に測定できる。そこで本研究では、このキログラムの定義改定という質量の基準に関する歴史的なパラダイムシフトを積極的に活用し、以下の項目を実施した。
1. 各国の研究機関でキッブル天びんの開発が進められているが、そのサイズはいずれも非常に大きく、平均的な広さの実験室全体を占有する。一方、「電子天びん」は、様々な研究・産業分野で用いられている質量計測器であるが、分銅を用いた校正が必須である。そこで本研究では、電子天びんにとってかわることになるであろう、汎用性の高い、卓上サイズのキッブル天びんを実現するための測定原理を検討した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

汎用性の高い、卓上サイズのキッブル天びんを実現するための測定原理を検討を行ったが、最適な原理の構築にはまだ至っていない。

今後の研究の推進方策

最適な測定原理を構築し、実現可能性を検討するためのプロトタイプの開発を行う。

次年度使用額が生じた理由

汎用性の高い、卓上サイズのキッブル天びんを実現するための測定原理を検討を行ったが、最適な原理の構築にはまだ至らなかった。このため、プロトタイプ製作を想定して2021年度に使用を予定していた予算を、2022年度に使うよう変更が生じた。

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公開日: 2022-12-28  

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