研究課題
本研究者はDFT計算プログラムの高速化を可能とするGTF-PAW法の試作的なプログラムを開発してきてる。研究開始時の実装では密度関数ρのみの純粋汎関数に基 づく基礎的なレベルに留まっていた。本研究では目的とする量子化学計算法の全く新しい計算システムの構築を達成するために,本年,以下に示す具体的な手法 開発を通じた研究方法を行ってきた。(1)GTF-PAW法に一般化勾配近似(GGA)レベルの汎関数計算法を実装することに成功した。(2) GTF基底セットの開発:GTF-PAW法では,擬ポテンシャルの対として,ガウス型基底関数 (GTF)が用いられる 。GTF-PAW計算の効率化のためには,その縮約型GTFの最適なパラメータ(基底セット)は,新しく決め直す必要がある。(3) 汎関数モデルの高度化: Hartree-Fock交換をPAW-GTFの枠組みに組み入れる定式・実装を 行う。これにより,最も利用 される混成B3LYP汎関数が実装される。既に試作レベルは達成しているが,これを実践的なコードに完成度を高める。B3LYPレベルのPAW擬ポテンシャルやPAW部分 波のデータセットを元素毎に生成する手法の構築は達成している。 (3)に関しては,本手法の分子系への実装の道筋も立っている。部分的に計算効率が悪いところがあるので,コードの最適化を行った。 (2)に関しては,局所密度近似LDAレベルのガウス型基底関数基底セットおよびポテンシャルの開発が進めら,論文として発表した。
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すべて 雑誌論文 (18件) (うち査読あり 18件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件、 招待講演 3件)
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