研究課題/領域番号 |
21K18938
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分32:物理化学、機能物性化学およびその関連分野
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
水瀬 賢太 北里大学, 理学部, 講師 (70613157)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2023-03-31
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キーワード | 反応動力学 / イオンイメージング / フェムト秒化学 / 波束ダイナミクス / 波動関数 / 分子分光学 |
研究成果の概要 |
本研究は、一般の多原子分子が、光に励起されたあとのダイナミクスを、実時間かつ直接的な原子空間分布測定によって追跡する手法を開発し、分子の動力学研究に応用するものである。多原子分子の運動、もしくは瞬時的な構造や配向を規定するには、2つ以上の原子核の相対位置を測定する必要がある。本研究では、多方向からの撮影を可能にする新規イメージング装置の開発に成功し、多原子系の代表であるキラル分子の光誘起ダイナミクスの実時間観測を達成した。
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自由記述の分野 |
物理化学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超高速な分子の運動を、原子核のレベルで明瞭に可視化することは、分子の動的挙動の理解に直結するとともに、分子の効率的な利活用や設計につながるため、物理化学の大きな目標の一つである。しかし、多原子分子の多次元的な運動を可視化するには、大きな困難があった。本研究で開発した手法は、分子から放出される複数の原子イオンを任意の撮影アングルで画像化するものであり、配向技術と組み合わせて、分子ダイナミクス研究への広い応用が見込まれるものである。
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