研究成果の概要 |
第2配位圏にルイス酸を導入するため、2つのピリジンペンダントを導入した第一周期遷移金属(MnII, FeII, CoII, NiII)錯体を合成した。それらの錯体は、溶液中で酢酸亜鉛(II)をルイス酸として受容し、1:1錯体を形成した。それらの2核錯体を触媒として用いて、電子源及び光増感剤としての[Ru(bpy)3]2+存在下、CO2の光触媒的還元による高選択的CO生成を達成した。また、2,2’-ビピリジンをベンゼン環の1,3,5位に導入した配位子を有するルテニウム錯体を合成し、その錯体を自己光増感型光触媒とする高効率・高選択的CO2還元によるCO 生成反応を開発した。
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