研究課題/領域番号 |
21K19029
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分36:無機材料化学、エネルギー関連化学およびその関連分野
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
阿部 正明 兵庫県立大学, 理学研究科, 教授 (90260033)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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キーワード | 金属錯体 / クラスター化合物 / 構造 / 発光 / 圧力 |
研究成果の概要 |
本研究ではダイヤモンドアンビルセルを用い、超高圧印加により誘起される分子骨格の歪み・捻れ・空隙変形を観測することにより、Molecular Elasticity (分子弾性)を実験的に実証することを目的とした。柔軟なコア構造を有すd10多核クラスターの単結晶を作製し、高圧下での粉末X線回折実験と単結晶X線構造解析を実施した。同条件での固体発光を観測し、構造歪みと発光ピエゾクロミズムとの相関を得た。ゲスト包摂結晶においては、ゲスト種や空隙内配向に依存する。以上より、高圧下分子変形は分子対称性と結晶対称性を保持し進行することを見出すなど、分子歪み現象を分子・原子レベルで捉えることに成功した。
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自由記述の分野 |
錯体化学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は従来明らかではなかった金属錯体分子結晶の高圧歪み・高圧発光を始めて観測し、その分子弾性を分子・原子レベルで解析したこと、高圧印加によりどのように構造変形し、発光エネルギーに影響するか、その原理を解明し得たことに大きな学術的意義があると考える。今後、周期表のより多様な元素を活用した分子を設計・合成し、その外部刺激に基づく構造・エネルギー制御を行う際、本研究で得られた圧力操作に基づく基本原理を活用することにより、様々なセンサー・構造材料の創製・応用分野への展開など、大きな社会的インパクトに結びつく可能性があると確信する。
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