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2023 年度 研究成果報告書

体内パトロール分子によるテイラーメイド合成化学治療システム

研究課題

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研究課題/領域番号 21K19042
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分37:生体分子化学およびその関連分野
研究機関東京工業大学

研究代表者

田中 克典  東京工業大学, 物質理工学院, 教授 (00403098)

研究期間 (年度) 2021-07-09 – 2024-03-31
キーワードパターン認識 / 糖鎖クラスター / パトロール分子 / 生体内合成化学治療 / がん
研究成果の概要

N-型糖鎖は生体内での細胞・タンパク質間での相互作用において重要な役割を果たす生体分子である。我々は,アルブミンにN-型糖鎖約10分子を修飾した糖鎖アルブミン分子が、がん細胞周辺に集積すること、さらに糖鎖の修飾パターンに応じて種々のがん細胞へ異なる強度の認識(パターン認識)が発現することを見出し、糖鎖アルブミン分子を用いたがん治療研究へと発展させてきた。本研究では、糖鎖パターン認識をさらに活用する方法として、生体内化学反応により糖鎖パターン認識を更新し、新たな標的へと向かって体内を移動する糖鎖アルブミン分子を開発した。生きたマウス体内での化学反応スイッチによるパターン認識の更新を実現した。

自由記述の分野

ケミカルバイオロジー

研究成果の学術的意義や社会的意義

「体内で常に疾患をパトロール・監視し、疾患を見つけると即時にその現場で治療を行う」。これはライフサイエンス分野における夢であるが、本研究ではこれを実現する初めてのプロトタイプ分子と体内有機合成化学を実現した。将来、体内を自由に動き回ることのできる分子が開発され、体内の複数の疾患のそれぞれの現場で望む治療分子を合成して効率的に治療することも可能であると期待される。

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公開日: 2025-01-30  

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