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2022 年度 研究成果報告書

核膜孔複合体が形成する液-液相分離の機能ダイナミクス

研究課題

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研究課題/領域番号 21K19043
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分37:生体分子化学およびその関連分野
研究機関金沢大学

研究代表者

WONG W・R  金沢大学, ナノ生命科学研究所, 教授 (30464035)

研究分担者 小林 亜紀子  金沢大学, 新学術創成研究機構, 特任助教 (00345662)
羽澤 勝治  金沢大学, 新学術創成研究機構, 准教授 (40622460)
LIM KEE・SIANG  金沢大学, ナノ生命科学研究所, 特任助教 (60842987)
研究期間 (年度) 2021-07-09 – 2023-03-31
キーワード核膜孔複合体
研究成果の概要

本研究では、HS-AFMを使用し、核膜孔複合体(NPC)の内部構造バイオフィラメントのLLPSナノ動態を追跡することに成功しました。大腸がん細胞では、正常細胞と異なり、単一バイオフィラメントの厚みが不均一になり、バイオフィラメントの回転や動きが活発化し、がん細胞に特有のプラグ構造を積極的に形成することを発見しました。また、遺伝子干渉実験により、大腸がん細胞で過剰発現する特定のFG-NUPがバイオフィラメントの動態変化に影響していることを明らかにしました。これにより、NPC内部のLLPS環境の形成から消失までのバイオフィラメントの時空間的な振る舞いを初めて可視化することに成功しました。

自由記述の分野

生体分子化学およびその関連分野

研究成果の学術的意義や社会的意義

この研究は、数十年にわたって信じられてきた逆の結果を示し、NPC内のバイオフィラメントを追跡・操作することが可能になりました。この結果、がん細胞固有のバイオフィラメントの異常な動態と機能の相関を明らかにしました。これらの知見は、細胞内で様々な分子反応が起こるLLPS環境の物理的特性解析におけるHS-AFMの有用性を示すだけでなく、分子レベルでの核膜ダイナミクスの理解と制御に基づく新たながんの診断と治療法の開発に期待が持てます。

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公開日: 2024-01-30  

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