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2023 年度 研究成果報告書

膜タンパク質のノックダウンを可能にする新しい創薬概念の提案

研究課題

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研究課題/領域番号 21K19054
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分37:生体分子化学およびその関連分野
研究機関九州大学

研究代表者

森 健  九州大学, 工学研究院, 准教授 (70335785)

研究期間 (年度) 2021-07-09 – 2024-03-31
キーワードケミカルノックダウン / 膜タンパク質 / エンドサイトーシス
研究成果の概要

本研究は、膜タンパク質のプロテインノックダウン技術の開発を目的とした。マイルストンとして、適切な膜貫通部およびクラスリン認識部の開発がある。膜貫通部として酸性pH応答性ペプチドに注目した。既存のペプチド(pHLIP)はバクテリア由来であり、抗原性が危惧される。そこで、ヒト由来のプロテオームから探索した。pHLIPの特徴を列挙してこれらを必要条件として、全膜貫通タンパク質の膜貫通領域を候補として(10万種以上)探索したところ、20種類程度が条件を満たした。このうち4つペプチドについて評価し、そのうち1つがpHLIPと同等の細胞集積能を示した。今後、クラスリン認識部を開発して、技術の実現を目指す。

自由記述の分野

医用化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

がんをはじめとする様々な疾患の原因はタンパク質にあり、標的タンパク質を自在に破壊(ノックダウン)する技術の開発は、これら疾患の治療薬となるのみならず、それらのタンパク質の生物学的な機能を明らかにすることができる。これまで、細胞内のタンパク質に対するノックダウン技術が開発されてきたが、膜タンパク質に対する開発は遅れていた。本研究ではこれを目指し、最初のマイルストンである膜貫通部のペプチドを見出すことに成功した。

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公開日: 2025-01-30  

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