セロビオースを出発原料として触媒量のリン酸存在下に10℃にてセロビオースホスホリラーゼおよびピラノースオキシダーゼを作用させることにより還元末端2位の酸化された2-ケトセロビオースの効率的な合成に成功した。2-ケトセロビオースは、pH 7.0, 30℃において半減期103時間でβ脱離反応により分解された。セルロースの中間グルコース残基の酸化されたモデル化合物である1-デオキシ-2-ケトセロビオースは同じ条件下において半減期17時間で分解することが示されているため、セルロースの2位が酸化されると、一般的に常温中性pH下で脱離反応を起こすことにより結合が切断されることが証明された。
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