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2022 年度 研究成果報告書

女性ホルモン・プロゲステロンの植物における機能発現機構の存在証明と分子機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 21K19077
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分38:農芸化学およびその関連分野
研究機関京都大学

研究代表者

中野 雄司  京都大学, 生命科学研究科, 教授 (30281653)

研究期間 (年度) 2021-07-09 – 2023-03-31
キーワードケミカルバイオロジー / 植物プロゲステロン / ステロイドホルモン / 受容体 / 成長
研究成果の概要

ステロイドホルモンは、4員環構造のステロイド骨格を持ち進化的に動物から植物まで進化的に幅広く保存される生理活性化合物の総称である。申請者らは、アラビドプシス、イネ、トマトなど広い植物種に植物ホルモンと同レベル濃度で動物の女性ホルモンプロゲステロンが内生することを明らかにした。さらに、近年明らかにされた動物の7回膜貫通型プロゲステロン受容体の植物における相同性遺伝子を発見した。本研究では、この植物プロゲステロン受容体候補の解析により、植物におけるプロゲステロンの活性発現機構、および、生理活性化合物としてのプロゲステロンの動物から植物までの進化的保存性について解明を進めた。

自由記述の分野

植物化学生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

動物におけるプロゲステロンは核内に局在する転写因子型受容体に結合し、妊娠の維持など女性ホルモンとしての機能発現に重要な役割について広く解明が進められてきたが、植物ゲノムには存在しないと考えられている。近年、哺乳類の細胞膜7回貫通型タンパク質ファミリーの中からプロゲステロン受容体が同定され、卵細胞や神経細胞において機能している可能性が示された。その結果より申請者らは、アラビドプシス全ゲノム配列において、植物におけるプロゲステロン受容体相同性遺伝子を同定し、機能解明を進めた。本研究は植物における未知の新しい生理活性物質およびその受容機構の発見という高い学術的意義があると考えられる。

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公開日: 2024-01-30  

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