近縁な生物組織の混合試料の構成を明らかにするDNA分析技術を開発した。具体的には、1)加工食品等における構成品種の識別と、2)堆積土壌に含まれる植物種の構成解析を行なった。1)については、MIG-seq法(Suyama & Matsuki 2015)を応用することで、単純な混合試料であれば基本的な構成解析は可能であることをマメ類の市販加工食品によって明らかにした。2)については、複数の典型的な森林植生下の堆積土壌を試料としたほか、古代遺跡の堆積土壌を対象試料とし、MPM-seq法(Suyama et al. 2022)やターゲットキャプチャー法等によってその分析が可能であることを明らかにした。
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