研究課題/領域番号 |
21K19111
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分39:生産環境農学およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
白武 勝裕 名古屋大学, 生命農学研究科, 准教授 (90303586)
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研究分担者 |
関本 奏子 横浜市立大学, 生命ナノシステム科学研究科(八景キャンパス), 准教授 (40583399)
花田 俊男 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 果樹茶業研究部門, 主任研究員 (30707641)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2023-03-31
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キーワード | コロナ放電イオン化質量分析 / アンビエントイオン化質量分析 / 揮発性有機化合物 / VOCs / リアルタイム質量分析 / リンゴ香気成分 / 罹病果実マーカー / マタタビ揮発性有機化合物 |
研究成果の概要 |
簡便,迅速,非破壊,リアルタイム分析が可能な新規質量分析技術「コロナ放電イオン化質量分析」が,植物が発生する揮発性有機化合物(VOCs)の分析に有効であるかの検証を行った.果実の香りに関わるVOCsをコロナ放電イオン化-質量分析で捉えられるかを検証するために,リンゴのVOCsを分析したところ,従来法GC-MSと同等,あるいは化合物によってはGC-MSより高感度でVOCsを捉えることができた.また,コロナ放電イオン化質量分析により,果実が病原菌に感染した時に発生するマーカー化合物を同定し,さらに,マタタビの葉が傷害を受けた時に発生するVOCsをリアルタイムで分析することにも成功した.
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自由記述の分野 |
園芸生理・生化学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の揮発性有機化合物(VOCs)の分析には,GC-MSが用いられることが多かったが,GC-MSではVOCsの捕集/注入やクロマトグラフィーによる分離など,手間や時間のかかるステップが必要であった.本研究で用いた「コロナ放電イオン化-質量分析」は,植物が発生するVOCsを直接コロナ放電によりイオン化して質量分析装置に導くため,簡便,迅速,非破壊,リアルタイム分析が可能である.本研究では,リンゴのVOCs分析などから,コロナ放電イオン化-質量分析が植物のVOCs分析に有効あり,植物科学や農作物の成分分析に威力を発揮する技術であることを明らかにした.
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