受精胚の染色体異常に関連して発現する動的バイオマーカーの網羅的探索

2022 年度 実績報告書

• 研究課題/領域番号: 21K19184
• 研究機関: 東京農工大学
• 研究代表者: 杉村 智史 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (00728454)
• 研究期間 (年度): 2021-07-09 – 2023-03-31
• キーワード: 染色体異数性 / 形態動態 / 受精卵 / ウシ

研究実績の概要

R3年度において、前核の形態動態と染色体異数性の関係性を解析した。R4年度では、その他の特徴量として、第一卵割様式および各細胞周期の長さと染色体異数性の関係性を解析した。その結果、ヒトにおいて染色体異数性との関連性が示唆されている、第一卵割異常および各細胞周期の長さと胚盤胞における染色体異数性との関連性を認められなかった。一方、興味深い知見として、雌胚において染色体異数性が多く観察された。

研究成果

• [雑誌論文] Direct cleavage during the first mitosis is a sign of abnormal fertilization in cattle. (2022)
  • 著者名/発表者名: Suzuki R, Yao T, Okada M, Nagai H, Khurchabilig A, Kobayashi J, Yamagata K, Sugimura S.
  • 雑誌名: Theriogenology 巻: 200 ページ: 96-105
  • DOI: 10.1016/j.theriogenology.2023.01.028.
  • 査読あり
• [雑誌論文] Micronucleus formation during early cleavage division is a potential hallmark of preimplantation embryonic loss in cattle. (2022)
  • 著者名/発表者名: Yao T, Ueda A, Khurchabilig A, Mashiko D, Tokoro M, Nagai H, Sho T, Matoba S, Yamagata K, Sugimura S.
  • 雑誌名: Biochem Biophys Res Commun 巻: 617 ページ: 25-32
  • DOI: 10.1016/j.bbrc.2022.05.075.
  • 査読あり
• [学会発表] ウシ体外受精卵における前核の形態動態と染色体異数性との関係 (2022)
  • 著者名/発表者名: 鈴木亮祐，小林淳一，杉村智史
  • 学会等名: 日本生殖医学会