研究課題/領域番号 |
21K19230
|
研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
澤崎 達也 愛媛大学, プロテオサイエンスセンター, 教授 (50314969)
|
研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2023-03-31
|
キーワード | 近位依存性ビオチン化酵素 / AirID / ウイルス / 新型コロナウイルス / レンチウイルス / 感染症 |
研究実績の概要 |
本研究課題はレンチウイルスをモデルに、1)ウイルス認識抗体FabにAirIDが融合した抗ウイルス-AirIDの構築、2)抗体-AirIDを付与されたウイルスの作製、3)ウイルス表面タンパク質のビオチン化の検証、4)細胞への感染能の確認、5)抗体-AirID付与ウイルス感染細胞におけるビオチン化宿主タンパク質の同定、からなる5項目により技術開発を行う。 そこで本年度は、上記1)~3)の研究項目を進めた。その結果、レンチウイルスを用いて1)レンチウイルスのエンベロープ膜タンパク質であるVSV-Gを認識するモノクローナル抗体のFab遺伝子にAirIDを融合した抗VSV-G-AirIDを構築した。またパンデミックに対応するため新型コロナウイルスのVSV-GをSARS-CoV-2のSタンパク質に置換したSARS-CoV2-S-レンチウイルスの作製を行い、Sタンパク質を認識するモノクローナル抗体のFab遺伝子にAirIDを融合した抗SARS-CoV2-S-AirIDを構築した。 2)HEK293T細胞を用いてルシフェラーゼ遺伝子を含有するVSV-G型およびARS-CoV2-S型レンチウイルスを作製し、密度勾配遠心法で単離・濃縮後、抗VSV-G-AirIDもしくは抗SARS-CoV2-S-AirIDとレンチウイルスを混合する。その結果、抗VSV-G-AirID付加レンチウイルスおよび抗SARS-CoV2-S-AirID付加レンチウイルスの作製に成功した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新型コロナウイルスの研究に対応できるように、対象ウイルスタンパク質としてSARS-CoV2のSタンパク質を対象に加えた。
|
今後の研究の推進方策 |
本研究課題はレンチウイルスをモデルに、1)ウイルス認識抗体FabにAirIDが融合した抗ウイルス-AirIDの構築、2)抗体-AirIDを付与されたウイルスの作製、3)ウイルス表面タンパク質のビオチン化の検証、4)細胞への感染能の確認、5)抗体-AirID付与ウイルス感染細胞におけるビオチン化宿主タンパク質の同定、からなる5項目により技術開発を行う。 そこで本年度は、上記1)~3)の研究項目を進めた。その結果、レンチウイルスを用いて1)レンチウイルスのエンベ
今年度は、上記1)と2)を行ったため、今後は、上記3)~ 5)を推進する。
|
次年度使用額が生じた理由 |
受託解析の支払いが4月にあるため。
|