ファイトプラズマは植物の細胞内に寄生して病気を引き起こす病原細菌である。ファイトプラズマは植物以外に昆虫にも細胞内寄生し、昆虫を介して植物から植物へと伝搬される。ファイトプラズマが感染した媒介昆虫は寿命が伸びたり、高齢になっても産卵数が維持される。ファイトプラズマのアンチエイジング効果に関わるメカニズムには興味が持たれているが、その全容は謎に包まれていた。本研究は、この現象に関わる宿主操作のメカニズムを解明することを目的とし、ファイトプラズマの分泌タンパク質を新たに計7個クローニングするとともに、分泌タンパク質と相互作用する宿主タンパク質を同定した。
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