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2023 年度 研究成果報告書

慢性炎症から認知症発症/増悪へのミッシングリンクー脳小血管変性の新機序と創薬標的

研究課題

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研究課題/領域番号 21K19334
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分47:薬学およびその関連分野
研究機関京都大学

研究代表者

白川 久志  京都大学, 薬学研究科, 准教授 (50402798)

研究期間 (年度) 2021-07-09 – 2024-03-31
キーワードCNS炎症 / アストロサイト / 炎症性サイトカイン / Oraiチャネル / TRPチャネル / 血管病変 / 脂質メディエーター / ケモカイン
研究成果の概要

近年、認知症病態における血管病変・血管調節異常の重要性が明らかにされつつある。アストロサイトは、中枢神経系の様々な刺激に応答して病態の増悪/抑制に寄与することが明らかになりつつあることから、本研究では、血液脳関門構成細胞群のうちアストロサイトに主に着目して研究を進めた。その結果、アストロサイトを炎症促進性の表現型へと変化させるサイトカインであるTNFαおよびIL1αの同時刺激に対する応答において、ストア作動性Ca2+流入を担うチャネルであるOraiの一種であるOrai2が、炎症起因物質としても知られるPGE2産生を抑制していることが明らかとなり、この経路が治療標的の1つとして提示された。

自由記述の分野

病態生理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

認知症の克服は、超高齢社会における最優先課題とも言える。近年、末梢の慢性炎症や免疫異常が何らかの形で中枢神経系(CNS)へ広がり、さらに過剰なCNS炎症を経て、難治性神経疾患である認知症の発症/増悪に至っていることが示唆されるようになってきたが、その詳細については不明な点が多い。最近、認知症における血管病変が注目されつつあることから、本研究では血液脳関門を構成する細胞群、特にアストロサイトに着目し研究を進めた。その結果、脳内で最も豊富に存在するグリア細胞であるアストロサイトにおける機能分子について、複数見出すことが出来たため、これらを将来的な創薬標的として期待したい。

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公開日: 2025-01-30  

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