研究課題/領域番号 |
21K19339
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分47:薬学およびその関連分野
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
家入 一郎 九州大学, 大学病院, 大学院担当教授 (60253473)
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研究分担者 |
廣田 豪 九州大学, 大学病院, 副薬剤部長 (80423573)
田畑 香織 (佐々木香織) 九州大学, 薬学研究院, 助教 (90464388)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2023-03-31
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キーワード | 薬物トランスポーター / exosome / miRNA |
研究成果の概要 |
本研究では、血清由来exosomeが血液脳関門 (BBB) における薬物トランスポーター発現を制御することを明らかした。また、リキッドバイオプシーとしてのexosome内miRNAについても検討を加えた。解析の結果、BBBに強く発現することが知られる薬物トランスポーターMultidrug Resistance Protein(MRP)が、血清由来のexosomeの影響により、その発現が上昇することが示された。またexosomeを用いたmiRNAアレイにより、MRPに作用することが予想されるmiRNAについて、血清由来exosomeとBBB由来細胞においては2倍以上の発現量の差が検出された。
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自由記述の分野 |
薬物動態学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
薬物動態の個人差が大きい薬物については、治療薬物モニタリング (Therapeutic Drug Monitoring:TDM)が重要な役割を果たす。その一方で、薬物の標的臓器への分布は、血中濃度からは十分な予測が難しいのが現状である。本研究成果を基盤として、TDM残余検体を用いたexosome内miRNAの定量解析を進めることにより、従来の血中濃度測定に基づくTDMを更に発展させ、exosome内miRNAの解析によりBBBによる薬物トランスポーター機能を予測することで、薬物の脳移行を考慮した精度の高い個別化薬物治療の実現が期待できる。
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