核内には膜構造がないにも関わらず、ユークロマチン、ヘテロクロマチン、核小体、Cajal body、specklesといった領域で核内は区画化されている。最近、これらの非膜構造体が液―液相分離による“液滴”によって形成されることが明らかとなってきた。本研究では、抗体を用いたIn situビオチン化法によるマルチオミクス解析によって、非膜核内構造体の1つCajal bodyの構成因子を網羅的に同定する。そして、Cajal bodyの形成機構とその破綻がAmyotrophic lateral sclerosis(ALS)などを含む神経変性疾患の発症機構にどのように関わるのについて明らかにする。
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