研究課題/領域番号 |
21K19360
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分48:生体の構造と機能およびその関連分野
|
研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
小林 拓也 関西医科大学, 医学部, 教授 (20311730)
|
研究分担者 |
井上 明俊 関西医科大学, 医学部, 助教 (50709152)
寿野 良二 関西医科大学, 医学部, 准教授 (60447521)
|
研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2024-03-31
|
キーワード | オピオイド / 副作用 / オピオイド受容体 / ヘテロ二量体 / シグナル伝達 |
研究成果の概要 |
GRPRに不活性型固定変異を導入して熱安定性をあげ、哺乳類培養細胞株Expi293とバキュロウイルスを用いた大量発現系で単分散性の高いGRPRの精製を行った。精製したGRPRは人工脂質二重膜(プロテオリポソーム)に再構築して抗原とし、マウスに免疫した。得られた抗体から変性したGRPRには反応しない立体構造認識抗体をリポソームELISA法や蛍光ゲルろ過法によりスクリーニングし、GRPRの細胞外領域に結合する立体構造認識抗体を5種類作製した。得られた抗体の塩基配列をシーケンスし、ヒトキメラ組み換えFabを作製した。MORも熱安定性の高い変異体をスクリーニングして精製を試みた。
|
自由記述の分野 |
生化学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではヘテロマーを安定化する抗体を開発し、GRPR-MOR1Dヘテロマーのクロスアクティベーションの分子機構を構造生物学的に解明することを目指す。独自のタンパク質精製技術と抗体作製技術を用いて、ヘテロマー認識抗体や、各々の受容体に特異的な抗体を人工的につなげたバイスペシフィック抗体などのヘテロマー安定化抗体を作製する。抗体安定化MOR1D-GRPRヘテロマーの構造情報はX線結晶構造解析およびクライオ電子顕微鏡単粒子解析により原子分解能で明らかにする。本研究におけるへテロマー安定化抗体取得技術は多くのGPCRヘテロマーの構造解析に応用できるため、ヘテロマー研究を大きく推進する。
|