研究課題
挑戦的研究(萌芽)
弾性線維は、皮膚・動脈・肺など伸び縮みする組織に多くあって、その伸縮性を担う細胞外マトリックスである。加齢に伴う弾性線維の劣化が皮膚のたるみ・動脈の硬化・肺気腫などの原因となるが、弾性線維を再生する方法は知られていない。本研究では、ヒト皮膚線維芽細胞を用いた弾性線維アッセイ系とsiRNAライブラリーを用いて、弾性線維再生薬の標的分子候補を探索し、数十個の標的分子候補を同定した。
病態分子医学
老化に伴って私達の体は伸縮性を失ってゆく。皮膚はたるみ、動脈は硬くなり、肺が縮みにくくなって呼吸機能が低下する。これらは、伸縮性を担う弾性線維が劣化・断裂していくことに起因する。弾性線維のターンオーバーは極めて遅く、成長期を過ぎると弾性線維は再生されないとされる。本研究では、これまでにない弾性線維再生薬の標的となりうる候補分子を複数見いだした。