脾臓由来の制御性T細胞(Treg)は、脳の支持細胞であるアストロサイトの存在下で効率よく増幅された。IL-33とセロトニンを加えることで、ST2、PPARγ、セロトニン受容体7(Htr7)の発現といった脳組織特異的なTregの特性の一部を付与できた。さらに、T細胞が疾患進行に関与しているとされるパーキンソン病モデルにおいて、iB-Tregは脾臓Tregよりも脳内に浸潤しやすく、病的症状をより効果的に改善することが確認された。これらのデータは、iB-Tregが脳Tregの発生に関する理解に貢献し、炎症性脳疾患の治療薬にもなり得ることを示している。
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