ナイーブCD4細胞(TN細胞)は生体内で、受け取るトニック刺激の強度により性質変化を受け、不均一性が形成されることが明らかとなっていたが: 1.不均一性形成のメカニズム(トニック刺激以外に、他の刺激も関わるのか、など)2.不均一性形成の意義や、疾患発症の制御における重要性 3.トニック刺激による性質変化の持続性など、様々な疑問点が未解明であった。本研究は、新たに構築したNr4a1-dsGFPレポーターマウスを用いた解析を足掛かりに、それらTN細胞の不均一性に関する疑問点の解明に挑み、IL-1bが脾臓や炎症組織でTN細胞に、Treg分化能の減弱などの作用を及ぼしていることを解明した。
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