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2023 年度 研究成果報告書

タンパク質間スプライシングとウイルス様粒子を用いた酵素活性制御法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 21K19397
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分50:腫瘍学およびその関連分野
研究機関北海道大学

研究代表者

小野寺 康仁  北海道大学, 医学研究院, 准教授 (90435561)

研究期間 (年度) 2021-07-09 – 2024-03-31
キーワード酵素活性制御 / タンパク質導入 / 細胞外小胞 / エクソソーム / ウイルス / タンパク質スプライシング
研究成果の概要

本研究の遂行を通じて、酵素活性の完全なON/OFF制御を可能とする技術のプラットフォームを構築することができた。具体的には、任意のタンパク質をエクソソームや細胞外小胞へ導入し、目的細胞に高効率で導入するための技術の基盤と、細胞外から導入されたタンパク質断片を細胞質に発現させた対応するタンパク質断片と再会合させ、活性を持つ全長タンパク質を形成するための技術の基盤を確立することができた。これらの技術は、細胞生物学研究に広く適用することが可能である。例えば、遺伝子の導入や改変を行った細胞の選択や、細胞外小胞やウイルスの動態の解析、臨床における毒性タンパク質の活性制御等に応用することができる。

自由記述の分野

細胞生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

現在広く用いられているタンパク質の活性制御法は、二種類に大別できる。一つは発現レベルでの制御であり、ドキシサイクリン等の薬剤で制御可能なプロモーターを用いてmRNA発現を制御する方法や、オーキシンデグロン法のようにタンパク質分解を制御する方法が挙げられる。もう一つは、タンパク質活性を抑制するドメインを用いる方法であり、ERT2の付加などが挙げられる。いずれも完全な「ゼロ活性」は達成できず、強力な活性を持つタンパク質の制御には問題が生じる。本研究の方法では、活性を全く持たない「タンパク質断片」をベースとして、それを完全長にするための断片を外部から導入することで、活性の完全制御を達成した。

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公開日: 2025-01-30  

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