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2022 年度 研究成果報告書

メチオニン代謝を基盤としたがん治療抵抗性機構の解明と新規治療標的の同定

研究課題

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研究課題/領域番号 21K19416
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分50:腫瘍学およびその関連分野
研究機関藤田医科大学 (2022)
慶應義塾大学 (2021)

研究代表者

佐谷 秀行  藤田医科大学, がん医療研究センター, センター長 (80264282)

研究分担者 大槻 雄士  藤田医科大学, 医科学研究センター, 研究員 (10875412)
研究期間 (年度) 2021-07-09 – 2023-03-31
キーワード難治がん / シスチントランスポーター / メチオニン代謝
研究成果の概要

シスチントランスポーター阻害剤スルファサラジンは治療抵抗性がん幹細胞を特異的に駆逐することが出来るが、耐性が生じることが分かっている。そこでスルファサラジンに対して耐性を持つがん細胞を作製し、そのメチオニン代謝と遺伝子のメチル化を網羅的に調べた。その結果、治療抵抗性細胞ではメチオニン代謝が亢進し、特異的な遺伝子が高度にメチル化を受けていることが分かった。更に、高度にメチル化を受けている遺伝子の上位にALDH代謝に関連するものがリストアップされており、メチオニン代謝を高めることでレドックス制御を強めると同時にALDHによる解毒作用を高め、細胞死を回避している可能性があることが明らかになった。

自由記述の分野

腫瘍生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

申請者らの研究チームは、シスチントランスポーターとALDHを同時に阻害することで腫瘍細胞に特異的かつ強力にフェロトーシスが誘導できることを見出し、その発見に基づいた医師主導治験の準備を進めている。大多数のがん細胞に対してこの薬剤併用は有効であることが確認できているが、投与を継続することによって耐性が生じる可能性は否めない。本研究ではシスチントランスポーターを抑制した際にメチオニン代謝によって細胞死を回避する機構が発動することが明確となり、耐性機構に対する対抗策を講じることが可能となった。

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公開日: 2024-01-30  

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