フェロトーシスとアポトーシスの調節機構の解明とSMARCA4変異がん細胞のフェロトーシス脆弱性を標的とした新規治療法の開発を目的としてSMARCA4安定発現細胞株を樹立して網羅的オープンクロマチン領域解析を行い、得られた遺伝子群のうちフェロトーシス抵抗性細胞に高発現する遺伝子のみを公共データベースから抽出し、新規フェロトーシス抵抗性候補遺伝子SMYD3、LTBR、PFKPを同定した。また、CASP8遺伝子の発現ステータスが、がん細胞の抗酸化シグナルの活性化を促進するp62/SQSTM1タンパク質の安定性を制御しており、有望なフェロトーシス感受性マーカーとなりえることを明らかにした。
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