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2022 年度 研究成果報告書

高悪性がんにおける「エネルギー産生/NADホメオスタシス」相互依存からの脱却

研究課題

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研究課題/領域番号 21K19420
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分50:腫瘍学およびその関連分野
研究機関地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所)

研究代表者

田沼 延公  地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所), がん薬物療法研究部, 部長 (40333645)

研究期間 (年度) 2021-07-09 – 2023-03-31
キーワード代謝 / がん / NAD / 解糖系
研究成果の概要

小細胞肺がん(SCLC)がNAD合成抑制に著しく脆弱な一方、非小細胞肺がん(NSCLC)を含む他がん種はあまり感受性を示さない。このような差異のメカニズムを知るため、主要なNAD合成経路であるサルベージ経路(律速酵素NAMPT)の阻害剤で処理した細胞の代謝形質について解析した。SCLCのエネルギー状態維持が解糖系GAPDHに依存しているのに対し、NSCLCではGAPDH失活条件下でもエネルギー状態を維持できることが明らかになった。そのような違いが、エネルギー産生/NADホメオスタシス相互依存からの脱却に寄与しているものと示唆された。

自由記述の分野

腫瘍学

研究成果の学術的意義や社会的意義

様々ながんの代謝特性が明らかになるにつれ、一部のがんに特徴的な代謝特性が存在することが分かってきた。本課題で取り組んだ、SCLCのNAD依存もその1つである、このような性質は、ターゲットする手段さえ開発できれば、がんの新たな治療標的となる可能性がある。本研究では、SCLCのNAD依存メカニズムの一端を明らかにした。SCLCに対する新たな代謝ターゲット治療の開発に向けて、その理論根拠を得ることができた。

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公開日: 2024-01-30  

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