中枢神経疾患は生前において病理学的な確定診断を得ることがほぼ不可能であり,末梢血liquid biopsyによるバイオマーカー診断が重要な役割を果たすポテンシャルを有する.Exosomeは異なる細胞間の情報伝達に重要で,由来する細胞の情報を保有することから,癌においては発症や転移のマーカーとして注目されている.神経においてもExosomeが病態において重要であるとする報告はあるものの,現在提唱されている中枢神経由来のexosomeマーカーの信頼性は著しく低い.本研究では,信頼性の高い中枢神経細胞由来exosomeマーカーを確立することを目的した. 中枢神経細胞由来のexosome特異的なマーカーを確立した.によって得られた中枢神経細胞特異的exosomeマーカーを利用して末梢血より神経細胞由来のexosomeを精製する方法を確立した. 真の中枢神経細胞由来exosomeの特異的マーカーを確立するため,本研究では中枢神経細胞由来のexosomeに特異的なタグ標識を行った後にomics解析を行うことでその本質的な特徴を明らかにする事を目的とした. 申請者の研究室では右に示すように神経前駆細胞ReNcellに蛍光標識したexosome マーカーであるテトラスパニンCD-8及びCD-81を発現させ,安定発現株を作成することで放出されるexosomeを蛍光標識する事に成功した.この細胞系を使用する事で,培養上清中のexosomeをフローサイトメーターを用いることで感度良く定量性をもって検出する事にも成功した.
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