肝線維化はアルコール、肥満等の生活習慣病的要因により引き起こされ、肝硬変・肝癌へと進行するが、根本的な治療法は確立していない。肝線維化を直接抑制する薬剤、特に早期から線維化の進展を予防する、あるいは肝硬変に対して繊維の蓄積を減少させ、肝癌の発症抑止に寄与する薬剤の開発が強く望まれている。研究代表者は、分泌経路に着目することで、肝線維化の初期段階と進行段階のそれぞれにおける肝線維化抑制の標的を新たに見出している。本研究を継続することで、肝線維化抑制につながる新たな治療法の開発へとつながることが期待される。
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