心房細動は、最も頻度の高い不整脈であり、年齢とともに指数関数的に発症頻度が増えること、高頻度に脳梗塞・心不全・認知症を合併する。心房細動を伴う脳梗塞は特に重症であり、我が国の寝たきりの約20%は心房細動にともなう脳梗塞であるという統計もあり、超高齢化社会を迎えた我が国ではその対策が喫緊の課題である。本プロジェクトでは、ヒト類似の心房細動のマウスモデルを世界で初めて作成したことから、社会的に意義がある。また、同モデルの解析から心房細動の新たな分子メカニズムを明らかにしたことが、学術的に意義がある点と考えられる。
|