研究課題/領域番号 |
21K19489
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
相澤 健一 自治医科大学, 医学部, 准教授 (70436484)
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研究分担者 |
澤城 大悟 自治医科大学, 医学部, 講師 (40456132)
原田 顕治 自治医科大学, 医学部, 准教授 (10815012)
木村 夏花 自治医科大学, 医学部, リサーチ・レジデント (90884453)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2025-03-31
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キーワード | 質量分析 / アミロイドーシス / 心不全 / バイオマーカー |
研究実績の概要 |
トランスサイレチン型心アミロイドーシス(ATTR-CM)は高齢心不全患者の潜在的な基礎疾患である。近年、トランスサイレチン4量体安定化薬であるタファミジスがATTR-CMの予後を改善することが報告され、保険適応となった。しかし、その薬価は患者一人あたり年間約6千万円以上と非常に高額である。したがって、タファミジスの適正使用は喫緊の課題であり、適応患者の確定診断法の開発は医療経済的にも非常に重要である。心アミロイドーシス診療ガイドライン(2020年版)上、心アミロイドーシスの確定診断として用いられる質量解析はlaser microdissection法(LMD)とイオントラップ型液体クロマトグラフィータンデム質量分析器(LC-IT-MS/MS)を組み合わせた方法である(LDMS)。しかし、スループットと感度が低い技術的困難がある。本研究では、三連四重極型質量分析計(LC-TQ-MS/MS)を用いて心アミロイドーシスを診断するハイスループット高感度分析系を構築し、生検サンプルのスクリーニング診断を可能にする。心筋に加え、腹壁皮下組織や胃・十二指腸等他の組織においてもアミロイド蛋白のタイピングを行い、心アミロイドーシスを低侵襲で確定診断可能か検討する。また、心筋内に沈着するアミロイド蛋白の質的量的分析を行うことにより、アミロイド蛋白の凝集メカニズムにも迫る。さらに、心病変を生じる前に早期診断可能な高感度血液マーカーを開発する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当該年度は本研究実施に必要な三連四重極型液体クロマトグラフィータンデム質量分析器(LC-TQ-MS/MS)を用いて心アミロイドーシスを診断するハイスループット高感度分析系の条件検討を行った。順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、三連四重極型質量分析計(LC-TQ-MS/MS)を用いて心アミロイドーシスを診断するハイスループット高感度分析系を構築し、生検サンプルのスクリーニング診断を検討する。心筋に加え、腹壁皮下組織や胃・十二指腸等他の組織においてもアミロイド蛋白のタイピングを行い、心アミロイドーシスを低侵襲で確定診断可能か検討する。また、心筋内に沈着するアミロイド蛋白の質的量的分析を行うことにより、アミロイド蛋白の凝集メカニズムにも迫る。さらに、心病変を生じる前に早期診断可能な高感度血液マーカーを開発する。
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次年度使用額が生じた理由 |
当該年度は本研究実施に必要な、三連四重極型液体クロマトグラフィータンデム質量分析の条件検討等であり、本研究経費は使用しなかった。次年度以降、予定した実験ないし分析に、経費を繰り越して使用する予定である。
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