単純ヘルペスウイルス1(HSV-1)は、ウイルス性脳炎の原因である。我々は、HSV-1 ウラシル-DNAグリコシダーゼ(vUNG)の酵素活性にはリン酸化が必須であり、vUNGはAPOBEC1に対抗し、マウスの中枢神経系における脳炎を促進することを見出した。APOBEC1の存在は、リン酸化部位特異的なHSV-1変異体感染マウスの致死性脳炎を著しく改善し、UNG阻害は野生型HSV-1感染マウスの致死性脳炎を阻害した。一連の知見は、vUNGがAPOBEC1依存的な内在性の抗ウイルス活性からの回避を可能にする重要な因子であることを再定義し、重症HSV-1脳炎に対する新たな治療法を示唆するものである。
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