研究課題/領域番号 |
21K19520
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分55:恒常性維持器官の外科学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
柳衛 宏宣 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 客員研究員 (30212278)
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研究分担者 |
高橋 浩之 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (70216753)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2023-03-31
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キーワード | 中性子捕捉療法 / ガドリニウム化合物 / ボロン化合物 / Polyplex / エレクトロポレーション / 腫瘍内局所投与法 / ヒアルロン酸 / プロタミン |
研究成果の概要 |
GdNCTの治療効果増強を目指して、四元複合体Gd-polyplexを調整し腫瘍内投与法を用いて、ヒト膵臓癌細胞株AsPC-1腫瘍モデルに対して、熱中性子照射による抗腫瘍効果を確認した。Gd-polyplex は、Gd化合物 / ヒアルロン酸 / プロタミンを混和させ、Coatsome EL-C等に混和し調整した。エレクトロポレーション(EP)を併用し、NCTの抗腫瘍効果増強を確認できた。Gd-polyplexを腫瘍内投与し、EPを行い、熱中性子を照射した。Gd-polyplex局注+EP併用群では非照射群と比較して3倍の腫瘍増殖抑制効果を認めた。今後臨床用EPデバイス開発を検討したい。
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自由記述の分野 |
腫瘍治療学、中性子捕捉療法、ドラッグデリバリーシステム
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
GdNCTの治療効果増強を目指して、Gd-polyplexを形成させ腫瘍内投与法を用いた、熱中性子照射による抗腫瘍効果を提唱している。 Gd-plexやBoro-plexを用いた中性子捕捉剤の癌細胞内デリバリーシステムの開発は、膵臓癌に対する超音波内視鏡下穿刺法や、肝臓癌に対するWOWエマルション封入肝動注法を用いての加速器中性子捕捉療法への応用が考えられ、集学的癌治療の新たな展開が期待できる。
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