研究課題
異種移植の開発に関して各国のチームが使っているCRISPR/Cas9法のブタへの応用は進んでいるが、“特許”の問題が大きく絡んでいる。我々は、国産のCRISPR/Cas3法を応用して、PERVのKOを検討した。まず、COSMID:CRISPR Search、susScr3を利用し、mismatch, insertion and/or defictを検討しながら、特にA /Cキメラの場合5’側にPERV-Aが来る事を考慮し、PERV-Cのenvの3‘側にcrRNA のsiteを決定した。そして、U6-crRNAを作成した。次に、ブタ胎仔線維芽細胞へ、このU6-crRNAを加えたbpNLS-Cascade/ U6-crRNAに加え、bpNLS-Cascade とpCX-EGFP (CAG-EGFP)をco-transfectionして、EGFP陽性の細胞(トランスフェクション効率としては66.7%)をSortingして、そのsorting cellについて変異解析を行った 。変異解析に使用したPrimerは、1875(CTCTCTAGGCTCAAGGCACTTGAGTGG)と1877(CACATTTGCGCATGTTTCGG)、1813(CCAGGACCACCAAATAATGG)と1864(TCATGCCTAGAGATGTACTCAGGGCCA)でnested PCRを行い、PCR後の泳動ではスメアが無いわけでは無かったが、結局数度にわたり、PCR産物をTOPOクローニングした。出来た大腸菌コロニーをシークエンスしたが、変異は検出できなかった。また、前年度と同じくブタ血管内皮(SEC)を使い、SEC/GGTA1-KOの作出を試みるも、作出できていない。
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Transpl Immunol.
巻: 84 ページ: 102020
10.1016/j.trim.