研究課題
がん細胞に特異的に生じる体細胞性遺伝子変異に由来するペプチドであるネオアンチゲン(以下、ネオ抗原)は、がん細胞特異的で、高い免疫原性を持っていることをより深く解明し、臨床応用へと繋げる。【1.腫瘍微小環境、さらに腸内細菌叢との関連の解析】乳癌腫瘍周辺部の腫瘍浸潤リンパ球(TIL)は、腫瘍内細菌と腸内細菌叢の影響を受けることを健常人のパブリックデータを利用して明らかにした(学会発表・山田)。【2.転移・再発乳癌の末梢血に潜むTILの機能解析】(1)腫瘍、転移リンパ節、末梢血に潜むTILの機能解析;In Silico解析にて、HLA ClassI/II拘束性ネオ抗原のうちHLA親和性の高いネオ抗原ペプチドを予測した(データ収集、論文作成中)。(2)「細胞医薬」としての腫瘍浸潤リンパ球(TIL)強化療法;腫瘍細胞内もしくは周囲(末梢血を含む)TILを採取し、ネオ抗原ペプチドを認識する樹状細胞と共培養して、強化したT細胞をテトラマー解析した(データ収集、論文作成中)。【3. TIL強化療法におけるネオ抗原ペプチド樹状細胞ワクチンの機能解析】上記で予測されたネオ抗原ペプチドを自己PBMCから樹立した樹状細胞にパルスし、TILと共培養する。TILの強化の意義をElispot試験、細胞障害試験、マウス移植・治療実験を用いて解析する。HLA ClassI/IIに親和性のあるネオ抗原ペプチドを予測し、樹状細胞にパルス、CTL誘導に成功した(論文・Morisaki S)。
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Cancers
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Frontiers in Immunology
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