研究課題/領域番号 |
21K19556
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分56:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
佐藤 信吾 東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, 講師 (40462220)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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キーワード | 整形外科 / メカニカルストレス / 分泌型マイクロRNA / 宇宙実験 |
研究成果の概要 |
メカニカルストレスや重力の減少が、筋骨格系や他臓器の機能低下を引き起こすことが知られているが、そのメカニズムはよくわかっていない。そこで本研究では、臓器間情報伝達因子としての分泌型マイクロRNA(以下miRNA)に着目し、宇宙ステーション「きぼう」で飼育されたマウスや人工過重力負荷装置で飼育されたマウス等の血中miRNAの網羅的発現解析を通して、メカニカルストレスや重力の変化に伴って血液中での発現が変動するメカニカルストレス応答miRNAを同定した。さらに、同定したmiRNAが生体臓器の機能低下を誘導するメカニズムならびに老化のバイオマーカーとなる可能性について検討した。
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自由記述の分野 |
整形外科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
寝たきり状態は骨密度や筋力を低下させるだけでなく、全身の機能低下を引き起こすため、社会的にも医学的にも大きな問題となっている。本研究では、老化を加速させる環境でもある宇宙空間で飼育されたマウス等を利用し、重力やメカニカルストレスに応答するmiRNAの同定を通じて、個体の機能低下の新たな分子メカニズムについて検討した。本研究にて同定したmiRNAは、老化を予測・診断するバイオマーカーになりうるとともに、当該miRNAを標的とした加齢性疾患の新規治療薬の開発に繋がることも期待される。筋骨格系ならびに個体の機能低下を抑制できれば、国民の健康寿命は飛躍的に延伸し、医療費・介護費の抑制も期待できる。
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