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2022 年度 実施状況報告書

胎児腸管免疫プライミングを標的とした脳および腸の機能障害の発生機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21K19563
研究機関熊本大学

研究代表者

近藤 英治  熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (10544950)

研究期間 (年度) 2021-07-09 – 2024-03-31
キーワード腸内細菌叢 / 胎児免疫
研究実績の概要

まず臍帯血の保存条件を決定するため、複数の条件下に臍帯血のFACSを施行した。帝王切開当日に末梢血単核細胞(PBMC)を分離凍結した検体ではCD4陽性T細胞のうち3.0%がFoxP3陽性で、新鮮血と比較して遜色ない結果であった。一方帝王切開当日に全血凍結した検体では、CD4陽性T細胞のうちFoxP3陽性となる細胞がほとんど認められず、FoxP3抗体の量を調整しても同様であった。以上より、検体は帝王切開当日にPBMCを分離した上で凍結保存した
コントロール(妊娠38, 39週)において、臍帯血のFACSを施行した。1例目はCD4+T細胞のうちCD45RA+FoxP3-細胞(A)、CD45RA-FoxP3+細胞(B)、CD45RA-FoxP3-細胞(C)の割合はそれぞれ3.03%、0.16%、0.77%であった。またCD4+細胞の3.88%にあたるCD45RA-CD45RO+細胞 (D)のうち、PLZF+となるのは38.0%であった。2例目はCD4+T細胞のうちA、B、Cの割合は1.46%、0.11%、0.31%で、CD4+細胞の3.01%にあたるDのうち、PLZF+となるのは21.6%であった。
36週妊娠高血圧症候群・胎児発育不全の症例はCD4+T細胞のうちA、B、Cの割合は2.62%、0.07%、0.47%で、CD4+細胞の3.53%にあたるDのうち29.3%がPLZF+であった。35週胎児発育不全・胎児機能不全の症例ではCD4+T細胞のうちA、B、Cの割合は0.40%、0.09%、0.43%で、CD4+細胞の4.66%にあたるCD45RA-CD45RO+細胞のうち、PLZF陽性となるのは22.8%であった。29週前期破水の症例はCD4+T細胞のうちA、B、Cの割合は2.79%、0.24%、0.52%で、CD4+細胞の3.66%にあたるDのうち19.0%がPLZF+であった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

新型コロナウイルス感染症への対応による研究推進の人員不足および本研究への参加を希望される患者数の減少のため。

今後の研究の推進方策

Quo カード(クオカード)3,000 円分を謝礼とし、本研究への参加者増加を目指す。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス感染症への対応による研究推進の人員不足および本研究への参加を希望される患者数の減少のため研究計画に遅れた生じた。研究協力者に謝礼金をお渡しすることで、研究への参加者が増えるよう努める。

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公開日: 2023-12-25  

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