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2022 年度 実施状況報告書

IgG4関連疾患の創薬ターゲットとなり得る病因関連エンハンサーRNAの探索

研究課題

研究課題/領域番号 21K19607
研究機関九州大学

研究代表者

前原 隆  九州大学, 歯学研究院, 助教 (10637333)

研究分担者 村川 泰裕  国立研究開発法人理化学研究所, 生命医科学研究センター, チームリーダー (50765469)
中村 誠司  九州大学, 歯学研究院, 教授 (60189040)
研究期間 (年度) 2021-07-09 – 2025-03-31
キーワードIgG4-RD / スイッチ遺伝子 / エンハンサーRNA / T細胞
研究実績の概要

IgG4関連疾患(IgG4-RD)は、本邦から提唱された新規疾患概念である。その特徴は高IgG4血漿を伴う多臓器の線維化を伴う慢性炎症性疾患である。罹患臓器へはT細胞およびB細胞の浸潤に伴う獲得免疫ネットワークの破綻から、不可逆性の組織障害およびB細胞からの免疫グロブリン産生がIgG4へクラススイッチする特徴を有する。未だ病態が不明であり治療法がない難病である。これまで我々は、IgG4-RDにおける疾患特異的なT細胞とB細胞を明らかにし、病因解明と新規治療標的分子の探索を行なってきた。本研究では、IgG4-RDに浸潤するT細胞集団の中から、グランザイムKを発現するエフェクターCD4陽性の細胞傷害性T細胞とCD8陽性の細胞傷害性T細胞が特徴的にクローナルに増殖していることを明らかにした(未発表)。さらに、本疾患に特徴的な細胞集団としてIL10+LAG3+濾胞性ヘルパーT細胞も見出した。これらの細胞群における特異な転写因子に関連するスイッチ遺伝子(エンハンサーRNA)を解析しているところである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

一部の結果は論文にsubmit中ではあるが、治療標的に直接関わる分子については未だ明らかになっていない。

今後の研究の推進方策

引き続き、症例数を増やしエンハンサーRNAの解析を行う。また、比較対象疾患としてシェーグレん症候群や口腔扁平上皮癌を用いて同時に解析を進める。

次年度使用額が生じた理由

コロナ下もあり、組織採取に至る手術がなく、検体の確保ができなかった。本年度より順次組織採取を行なっているため、その解析を行う予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Immune dysregulation in immunoglobulin G4-related disease2023

    • 著者名/発表者名
      Maehara Takashi、Koga Risako、Nakamura Seiji
    • 雑誌名

      Japanese Dental Science Review

      巻: 59 ページ: 1~7

    • DOI

      10.1016/j.jdsr.2022.12.002

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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