研究課題/領域番号 |
21K19620
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
冨澤 登志子 弘前大学, 保健学研究科, 教授 (70333705)
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研究分担者 |
花田 裕之 弘前大学, 医学研究科, 教授 (20250615)
太田 一輝 弘前大学, 保健学研究科, 助教 (30868089)
因 直也 弘前大学, 保健学研究科, 助手 (90898793)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2023-03-31
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キーワード | 新型コロナウイルス感染症 / 位置情報 / 可視化 / ストレス |
研究実績の概要 |
本研究では新型コロナウイルス感染症(以下COVID-19)のケアを行う病棟における医療職の位置情報及び医療処置、ケア、滞在エリア、密度を数値化し、感染の可能性があるエリアや業務を見える化するとともに医療スタッフのストレスレベルを数値化し、防護服でのケア時のストレスレベルを明らかにするとともに、動線の交差状況、移動範囲などを特定し消毒の必要なエリアと感染伝播の可能性について検出することを目的として研究を進めた。まず看護師の位置情報測位、およびバイタルセンサーからのバイタルサインおよびストレスレベルの測定に向け、使用する製品について試使用し、看護師の業務に支障がなく、耐水性に優れ、妥当なデータが得られる製品であり、医療機器への影響等の問題がないものを調査し、選定作業を行った。できるだけ看護師が携帯するものが少なく、軽くなるものとした。実際に看護師にも装着してもらい、課題についても確認した。またについ共同研究者間で研究計画について協議・立案し、質問紙選定、行動記録作成を行った後、倫理申請を行い承認を得た(2022.3)。位置情報測位についてはCOVID-19患者の受け入れ状況や救命センターの稼働状況を確認しながら、デモンストレーションに向けた手続き等準備を行った。COVID-19の流行から企業の立ち入りが困難となったこと、データ測定する病院での許可に時間を要し、実際のデモンストレーションには至らなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
データ収集にむけ多段階の承認、手続きがあり、実測にむけおおむね順調に準備できている。測定時期は新型コロナウイルス感染症の流行に左右されるため、タイミングを図る必要があり、そのための綿密な手続きを踏んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度中にデータを測定し、分析、発表ができるように進めていく。新型コロナウイルス感染症の流行に合わせ、2期間測定を行えるようにする。
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次年度使用額が生じた理由 |
データ測定のための製品の選定、また実際の測定に向けた事務的な手続き、関係者への説明と同意を得るのに時間を要しており、製品の購入には至っていないため使用額がなかった。 令和4年前半で位置情報把握システムおよび感情分析に関するデモンストレーションを実験を行う救命救急センターにて実施し、使用可能であることを確認した後、令和4年10月以降にCOVID19患者受け入れ期間中に1か月集中的にデータを取る。
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