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2022 年度 研究成果報告書

飲む褥瘡予防法の確立に向けた、皮膚-腸管ネットワークによる創傷治癒制御機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 21K19623
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
研究機関東北大学

研究代表者

菅野 恵美  東北大学, 医学系研究科, 教授 (10431595)

研究分担者 丹野 寛大  東北大学, 医学系研究科, 講師 (10755664)
佐藤 光  東北大学, 医学系研究科, 助教 (20832124)
高木 尚之  東北大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (30569471)
研究期間 (年度) 2021-07-09 – 2023-03-31
キーワード褥瘡 / 皮膚-腸管ネットワーク / 腸管免疫 / 乳酸菌
研究成果の概要

近年、腸内環境(腸管免疫)を起点とした全身の臓器間ネットワーク機構が次々に明らかにされている。申請者らは腸管免疫を介した褥瘡の難治化予防法の確立を目指し、ナノ型乳酸菌(加熱殺菌体)を内服後の腸内環境の関与について検証を行った。
免疫を抑制し、ナノ型を内服した実験群では、対照群と比較して、十二指腸から回腸末端の絨毛・筋層長が有意に長かった。さらに実験群では、十二指腸から空腸移行部において、Foxp3 陽性細胞の増加、IL-10陽性細胞数の有意な増加を認めた。
以上のことより、ナノ型乳酸菌は炎症を制御し、腸内の免疫環境を整える可能性が示唆された。

自由記述の分野

臨床看護学

研究成果の学術的意義や社会的意義

現在、褥瘡など難治性皮膚潰瘍に対する治療は、皮膚潰瘍発生後に集中的に行われているが、「急性創傷と難治性皮膚潰瘍の分かれ道は、発生直後の免疫応答が決める」との指摘がある。我々は、創傷が難治化しやすい方に対し、皮膚潰瘍の発生前から腸管免疫を高めることにより、難治化を予防できる方法を確立できないかと考えた。
今回の解析により、加熱殺菌体であるナノ型乳酸菌の経口投与により、腸管の炎症を制御できることが明らかになった。より詳細な作用機序を解明し、皮膚潰瘍の重症化予防に寄与する方法が確立されれば、治癒機関の短縮、在宅や外来通院で治すことのできる重症度が期待される。

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公開日: 2024-01-30  

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